山の石、川の石、海の石

庭石はその産出場所により、さまざまな趣を楽しませてくれます。
庭石となる岩石が採石されるのは、主に3ヵ所。
山、川、海です。
これらの自然に磨かれた石が、それぞれの鉱物的特徴や風合いなどによって庭石になるのですね。
もうひとつ、人工岩石・合成岩石もありますが、それはまた別の記事にてご紹介したいと思います。
今回は山石、川石、海石について、特徴などを。

山石
山間部にて採石される岩石の総称。
山肌に露出していたり、岩石部分の地層を切り出して庭石に使用する。
地表に出ていた岩石には、苔やその他の植物の根、種子がはいりこんでいることも多い。
地下より切り出した岩石は、自然に風化したように表面に凹凸を加工する場合もある。
山石は庭石の中でも代表的なカテゴリの岩石といえる。

川石
川の流れに磨かれ、優しい丸みを帯びつつも多様な形状を見せる趣のある石。
それ一つで存在感を示す。
庭石に最適とされているが、現在では河川法により特別に許可なく河原から砂利類を採取してはいけないこととなった。
比較的弱い水流の影響を受けず摩耗が少ない「沢石」と、激しい水の流れに転がされ、摩耗や欠損が生じている「河石」に分けられる。
沢石は川の上流で多く見られ、河石は下流で散見される。
石手川石、佐治川石などが有名。

海石
海岸近くにあった岩石が海中に落下し、海の波に洗われて浸食を受けた岩石のこと。
海の波により表面に多様な変化がみられる。
川石に比べ、でこぼことした風合いが楽しめる。
貝やフジツボなどが付着していることもある。

以上、庭石として用いられる岩々の出身、生まれのご紹介でした。
山、川、海、それぞれに特徴と良さがあります。
ネット上でも写真付きで販売しているお店がけっこうありますので、まずはお部屋から庭石めぐりをしてみてはいかがでしょうか。

庭石の種類 阿波青石

庭石として用いられる岩石に、阿波青石と呼ばれるものがあります。
阿波青石はその名の通り、阿波(徳島県)にて採石されている、良質の青石です。
その他、名の通った青石には伊予の青石などもあります。
阿波の青石は古い時代から名石として有名でした。阿波踊りにも石のくだりが詠み込まれています。
阿波青石に限らず、青石は学術名を緑泥片岩といいます。
緑泥片岩は片理がよく発達しており、雲母のように薄くはがれやすい性質です。加工がしやすい性質の石ともいえます。
そのため阿波地方では、昔から青石がよく利用されてきました。
板状にはがれやすい性質から、石碑などもたくさん作られてきたとのことです。

庭石としての阿波青石の利用法は、さまざま。
採石されたそのままの姿をダイナミックに使ったり。
適度な大きさに砕いたり。
沓脱ぎ石や飛び石のように加工したり。
あるいは、灯篭や手水鉢にしたり。
タイルのように四角く切って磨く方法もあります。

庭石、青石専門店がネット上にありましたので、そちらもご紹介。
神山石材 楽天市場支店

青石専門店ではありませんが、青石やその他の庭石をたくさん扱っているお店もありました。
小さな石屋さん

青い色がとても綺麗です。

採石されたままの大きな阿波青石は、日本庭園にも使われています。
有名な庭園のようにはいかなくても、阿波青石の青さをお庭に取り入れてみたら素敵ですね。

庭石と火山岩

庭石火山岩も人気です。
火山岩と一言に言いましても、さまざまな種類があります。
火山岩はマグマ由来の岩のこと。
文字通り、火山噴火の際のマグマが冷えて固まったのが火山岩です。(鉱物学としてはマグマ由来の岩全体を火成岩と呼び、火成岩が火山岩と深成岩に分類されるのですが、ここでは一般的な名称で「火山岩」とさせていただいています。)
火山岩の庭石の代表的なものは、花崗岩や玄武岩、六方石などが挙げられます。
溶岩の冷え方、固まり方によって多くの表情を見せてくれるのが、火山岩のだいご味です。
たとえばマグマが流れながら冷えて固まった場合などは、波型の模様が入った岩になります。
またマグマが冷えていく過程で収縮し、特定の形に割れたものも。上記の六方石などは柱状に割れた火山岩です。
いずれも火山のマグマを由来とする迫力のある石たちです。
火山岩 玄武岩 庭石
wikipedeaより玄武岩の写真。
火山岩たちの多くはち密で硬いため、庭石としてよく用いられています。
そのままの姿を庭石とするのはもちろん、縁石や石段、石標にも多用されています。

日本は言わずと知れた火山国家。
近場にも火山がある方も多いのではないでしょうか。
そういった「ご当地火山岩」もなかなかよいものです。
好みの火山岩を探してみてください。


庭石の種類?レンガ

庭石と呼べるかどうか分かりませんが、レンガも庭石に近い使い方のできるガーデニング用品です。
庭石のようにレンガを縁石代わりにしたり、飛び石のように使ったり。
レンガは土から作るものですので、庭石、石材とも大地の素材という意味では親戚なのかもしれません。
レンガというと手のひらサイズのJIS規格のレンガが思い浮かびますが、それ以外にもレンガのサイズはさまざまあります。
切り出した石のような大きさの、数十センチ角のレンガ。万里の長城で積まれているレンガもこんな大きさのため、「長城レンガ」などと呼ばれてもいます。
日干しレンガは世界最古のレンガです。泥に砂や草をすき込んで型に流し、日干しで乾燥させます。日干しレンガも数十センチ角の大きくて迫力のあるレンガです。中東地方やアフリカでは、現代でも家屋や塀の材料に使われています。まるでブロックのようなレンガです。
レンガは他にも、土製ではなく石のレンガもあります。
天然石を手ごろな大きさに切りだして、レンガ・ブロックに加工してあるのです。
天然石のタイルに似た感じ。
天然石のレンガは高く積むのは難しそうですが、花壇の縁石や敷きレンガとして使うと、石材の味わいを生かしたガーデニングになりそうです。
天然石のレンガはちょっと珍しいレンガですが、石材店やレンガの販売サイトなどで扱っている場合もあります。ご興味のある方は、探してみてください。

楽天市場にて天然御影石のレンガを発見。
レンガ 御影石

庭石の種類 鉄平石

庭石種類には、鉄平石という石材があります。
庭石種類のひとつ、鉄平石は主に玄関アプローチやポーチの敷石、外壁や内壁・内装など、タイルの代わりとして使われている石材、庭石です。
庭石種類と題しましたが、庭に据える石という意味の庭石よりも、庭で使う石と広くとらえた場合の庭石といえます。
庭石種類としての鉄平石の色合いは、グレー系。まれに黄色系・薄紅系の鉄平石も見受けられます。鉄平石は全体的に落ち着いた色で、石材の良さがよく出ている庭石です。赤系の鉄平石はサビ鉄平石とも呼ばれています。
庭石種類鉄平石は緻密な石材で耐久力も高いです。舗装材としても使用に耐えます。
庭石種類鉄平石は、長野県が産地として最も有名です。長野県産の鉄平石は特に「信州鉄平石」と呼びます。
庭石種類鉄平石は、鉱物としては輝石安山岩になります。鉄平石は輝石安山岩のうち、板状節理がよく発達したせきざい鉱物・石材です。板状節理とは鉱物学の用語で、板状に発達した岩石のこと。安山岩にしばしば見られる節理で、岩がまるで板が何枚も重なったような姿をしています。
庭石種類のひとつ鉄平石はこの板状節理のため、数センチ程度と薄く剥離しやすく、タイルのように使われる庭石です。いわば天然のタイル、天然石のタイルです。
庭石種類鉄平石の画像・写真や施工例などは、石材店やエクステリア業者のサイトにて紹介されています。
実際に鉄平石庭石として使った場合、どんな雰囲気になるのか画像で確かめてみるのもいいと思います。
個人的には、色合いの異なる鉄平石を天然のモザイクとして敷き詰めたアプローチが気に入っています。
庭石鉄平石のグレーを基調にして穏やかなクリーム色や薄紅色を組み合わせたアプローチは、和風の庭、ガーデニングによく似合います。
庭石としての鉄平石を濃いめの色でチョイスすれば、洋風の庭にもマッチします。
庭石種類鉄平石は天然石のままタイルのように使える点、いくつもの色合いがあって洋風、和風を問わずガーデニングに使える点が魅力の庭石です。